1941年、ニューヨーク・ブルックリンに生まれたジェシカ・ウォルターは、舞台・映画・テレビにまたがる六十年のキャリアを持つ切れ味鋭いアメリカの実力派女優である。クリント・イーストウッドを追い詰めるストーカー役で早くから注目を集めた『恐怖のメロディ』(1971)から、エミー賞を獲得したテレビの主演女優として長い時代を築いた。晩年、毒舌の一族の女家長ルシル・ブルースを演じた『アレステッド・ディベロプメント』(2003)によって、新世代のコメディアイコンとなる。さらに『アーチャー』(2009)ではスパイ組織の女ボス、マロリー・アーチャーの声を担い、その芸風を極めた。2021年に世を去るまで働き続け、外科的な機知と気丈な女性像で記憶される。
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