ベルトラン・ボネロはニース生まれのフランス人監督であり、欲望とテロ、そして歴史の記憶を探る、洒脱で形式的に野心的な映画で名高い。世紀末パリの娼館を舞台にした雰囲気豊かな群像劇『パリ、18区、夜。』で、豊潤で憂いを帯びた映像様式を確立し、ファッションデザイナーの型破りな伝記的肖像『Saint Laurent サンローラン』では、芸術的な執着と退廃への関心を示した。若い過激派の一団がテロを実行し、閉店後のデパートに一夜隠れる『ノクトラマ』は、政治的暴力を曖昧に扱ったことで大きな論争を呼んだ。ヘンリー・ジェイムズを自由に翻案した、時代を跨ぐSFロマンス『The Beast 美しき獣』では、その形式的野心を思弁の領域へと広げた。挑発的な現代の政治的・社会的不安を、様式化され形式的に大胆な映画で果敢に扱う姿勢が、彼を現代フランスの最も重要な監督のひとりにしている。
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