オーソン・ウェルズの友人にして協働者であるジョセフ・コットンは、穏やかで優雅な物腰のアメリカの俳優で、20世紀映画の傑作のいくつかに参加した。ウェルズのマーキュリー劇団で研鑽を積んだ彼は、『市民ケーン』の重要な役でスクリーンにデビューした。その演技は、ヒッチコックの『疑惑の影』で一見魅力的だが実は邪悪な叔父を、また『第三の男』で世間知らずの作家を演じて記憶に残る高みに達した。1905年ヴァージニア州に生まれ1994年に他界した彼は、ミステリーの筋書きに巻き込まれる市井の男たちを自然に演じ、その人間性によって彼らをつねに真実味あるものにした。
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