オーストリア出身の映画作家兼俳優エーリッヒ・フォン・シュトロハイムは、サイレント時代のハリウッドで最も魅力的かつ矛盾に満ちた人物のひとりだった。監督としては『グリード』のような野心的で桁外れの作品を残したが、その巨大さがスタジオと衝突し、カメラの後ろでの経歴を絶たれた。そこで彼は俳優として再起し、ジャン・ルノワールの『大いなる幻影』のように、忘れがたい冷たさをもってプロイセンの貴族や軍人を演じた。1885年ウィーンに生まれ1957年に他界した彼は、『サンセット大通り』で執事にして元映画監督のマックスを演じてその経歴を締めくくった。それは理解されざる天才という彼自身の伝説と響き合う役柄だった。
We use cookies for analytics and ads. Without them, the site works just as well.