1904年パリ生まれのジャン・ギャバンは、1930年代から70年代までフランス映画を代表する顔であった。ジュリアン・デュヴィヴィエやマルセル・カルネと組んだ戦前作『望郷』(1937)、『霧の波止場』(1938)、『陽は昇る』(1939)により、破滅する労働者階級の英雄という原型を確立した。ジャン・ルノワールの『大いなる幻影』(1937)にも出演し、戦後は『現金に手を出すな』(1954)以降、老いたフランス裏社会の家長として再生した。国民的映画文化の記念碑と呼ばれる存在である。
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