エメリック・プレスバーガーはミシュコルツ生まれのハンガリー系イギリス人の脚本家にして監督で、創作の相棒マイケル・パウエルとともに、共同の製作会社〈ジ・アーチャーズ〉のもとで作った、視覚的に並外れた作品で称えられる。いずれもパウエルと共同監督・共同脚本した『赤い靴』と『黒水仙』は、豊麗な視覚の見世物を真に込み入った心理的・芸術的な主題と組み合わせる才を見せ、イギリス映画の戦後の黄金期の画期作となった。『老兵は死なず』と『カンタベリー物語』は、戦時にあって異例なほど機微に富んで検証される、イギリスの国民的な自己認識と伝統への二人の共有の関心を広げた。『わが心にかへれ』は、その多作な共同作業の内で、より親密で恋愛的な音域を示した。映画で最も名高い創作上の協働の一つへの、脚本家としても共同監督としての貢献は、イギリス映画の世紀半ばの黄金期を決定づける人物の一人として彼の座を確かにした。
We use cookies for analytics and ads. Without them, the site works just as well.