マイケル・パウエルはケント州ベケスボーン生まれのイギリス人監督で、長年の創作の相棒エメリック・プレスバーガーとともに、共有の製作旗印〈ジ・アーチャーズ〉のもとで作った、視覚的に眩いばかりで形式的に大胆な作品で称えられる。芸術が肉体に課す要求を検証するテクニカラーのバレエ劇『赤い靴』と、ヒマラヤの尼僧たちのあいだで展開する心理的に激しい劇『黒水仙』は、色彩、美術、表現主義的な視覚技法への並外れた掌握を示した。『老兵は死なず』は、イギリスの軍事的伝統の異例なほど機微に富み物議を呼ぶ戦時の肖像を差し出した。犠牲者の死を撮影する殺人者を描く不穏な心理スリラー『血を吸うカメラ』は、プレスバーガー抜きで作られ、公開時にあまりに物議を呼んだためパウエルの主流の監督のキャリアを事実上終わらせたが、以来イギリス映画の画期作として再評価された。視覚の大胆さと形式的な野心は、イギリスが生んだ最も技術的に革新的な監督の一人に彼をした。
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