アンソニー・マンはカリフォルニア州サンディエゴ生まれのアメリカ人監督で、西部劇をより暗く道徳的に込み入った領域へと押し進める一助となった、心理的に激しい西部劇で称えられる。いずれもジェームズ・スチュワートを主演に据え、俳優の銀幕での人物像を作り変えた一連の協働をなす『ウィンチェスター銃'73』と『裸の拍車』は、それ以前のより真っすぐに英雄的な西部劇の主役からかけ離れた、執念深く復讐に駆動される主人公を導き入れた。『ララミーから来た男』と『西部の人』は、このジャンルの古典的な風景の約束事の内で、残忍な暴力と心理的な不安定さへの関心を受け継ぎ、一方『エル・シド』は、大規模な歴史叙事詩への等しく確かな掌握を晩年に示した。ノワール色の心理的な暗さと伝統的な西部劇の舞台を融合させる姿勢は、このジャンルで最も影響力のある様式家の一人にマンをし、のちの修正主義西部劇を直に形づくった。
We use cookies for analytics and ads. Without them, the site works just as well.