アルフォンソ・キュアロンはメキシコシティ生まれのメキシコの映画監督であり、親密な成長ドラマからファンタジー大作、大規模なSFまでを横断する技術的に卓越した作品で高く評価されている。メキシコの政治と階級を背景に思春期の性を率直に見つめたロードムービー『天国の口、終りの楽園。』は国際的評価を確立し、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』はシリーズにより暗い視覚的成熟をもたらした。長く途切れないアクション場面で知られるディストピア・スリラー『トゥモロー・ワールド』と、ほぼ全編を軌道上の宇宙に置きアカデミー監督賞をもたらした驚異的な技術的達成『ゼロ・グラビティ』は、ロングテイクの映像的振り付けの巧みさを確固たるものにした。1970年代のメキシコシティで自らを育てた家政婦を描くきわめて私的なモノクロの回想録『ROMA/ローマ』は、二度目のアカデミー監督賞をもたらした。技術的革新と深い個人的・社会的関与を結びつけたその作風は、キュアロンを同世代でもっとも重要な監督の一人にした。
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