1965年、ニューヨーク州アルバニーで香港系中国人の家庭に生まれた王敏德(マイケル・ウォン)は、八十年代半ば以降、香港でアクション、恋愛、警察ものを股にかけて活躍してきたバイリンガル俳優である。クライム大作『ビースト・コップス 野獣捜査官』(1998)などを支え、当時のキャントニーズ群像コメディや銃撃戦にも常連として顔を出した。合作向けには英語の台詞を、国内向けには広東語の台詞を、いずれも違和感なく担った。彼のスクリーン像は都会的で抑制の効いた主役タイプであり、制服姿にも家族劇にも同じだけの説得力を持つ。今もなお香港映画界で敬意を集めるベテランである。
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