轟くような声と堂々たる存在感が、リー・J・コッブをアメリカの映画と演劇を代表する性格俳優のひとりにした。1911年にニューヨークで生まれ、グループ・シアターで鍛えられた彼は、アーサー・ミラーの『セールスマンの死』のウィリー・ローマン役をブロードウェイで初演した。スクリーンでは『波止場』の労働組合のボスや、『十二人の怒れる男』の怒れる陪審員三番といった記憶に残る演技を残し、アカデミー助演男優賞に二度ノミネートされた。西部劇『リバティ・バランスを射った男』や『カラマーゾフの兄弟』でも輝いた。その芸風は、脅すような権威と深い脆さを併せ持っていた。
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