グロリア・スチュアートは、晩年に並外れた復活を遂げたアメリカの女優である。1930年代にはプレコード期の映画やジェームズ・ホエール監督のユニバーサル怪奇映画の名作『魔の家』『透明人間』で頭角を現した。数十年間スポットライトから離れ造形芸術に打ち込んだのち、87歳にして、ジェームズ・キャメロンの『タイタニック』を語る老いたローズ役で華々しく復帰した。この役は全米映画俳優組合賞をもたらし、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞にそれぞれノミネートされた。俳優であるだけでなく活動家であり芸術家でもあった彼女は、穏やかな優雅さと、古きハリウッドの生きた記憶というイメージを残した。
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