ドゥニ・アルカンはケベック州デシャンボーに生まれたカナダの映画監督であり、ケベックのベビーブーム世代の道徳的・政治的幻滅を見つめる、機知に富み知的に踏み込んだ作品で名高い。ディナーの席で性と野心を率直に語り合う学者たちの一団を追う『アメリカ帝国の滅亡』は、鋭い知的な台詞と的を射た社会観察を結びつける才を確立し、アカデミー賞にノミネートされた。『モントリオールのジーザス』は現代の受難劇の上演を用いて宗教の商業主義と組織的な偽善を風刺し、先の作品の登場人物を死にゆく男の最期の日々のまわりに再結集させる感情豊かな続編『みなさん、さようなら』は、アカデミー外国語映画賞を受賞した。『新しい世界秩序 スキャンダル』は道徳的妥協と世代の幻滅への繰り返される関心を広げた。ケベックの知識人階級への鋭い台詞主導の考察により、カナダ映画史上もっとも重要な監督の一人となった。
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