コスタ=ガヴラスはギリシャのルトラ・イレアス生まれのギリシャ系フランス人監督で、世界じゅうの国家の抑圧と制度的な腐敗を検証する、政治的にあからさまなスリラーで称えられる。ギリシャの左派政治家の暗殺とそれに続く軍事政権の隠蔽を虚構化した『Z』は、アカデミー外国語映画賞を受け、映画史を決定づける政治スリラーの一つとなり、切迫した事実に基づく政治映画の名声を確立した。チリのクーデターのさなか消息を絶った息子を探すアメリカ人の父を劇化した『ミッシング』は、パルム・ドールを受け、その政治映画づくりをより広いアメリカの観客へともたらした。『ミュージック・ボックス』と『アーメン』は、歴史的な不正義と制度的な共犯への焦点を、ホロコーストと冷戦の時代へと広げた。五十年にわたるあからさまに政治的で事実に基づく映画づくりへの持続した献身は、世界映画で最も重要な政治映画作家の一人にコスタ=ガヴラスをした。
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